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<title>rudoのあれこれ・・</title>
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<title>その78　mc vol.32  「おばあちゃんのこと」</title>
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<description>　第32回 　MysteryCircleに参加させていただきました。 いや・・なんか　時間もなくて　...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;font　color=&quot;steelblue&quot;&gt;　第32回 　&lt;a href=&quot;http://nightstalker.blog17.fc2.com/&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;font color=&quot;#ff9c6c&quot;&gt;MysteryCircle&lt;/font&gt;&lt;/a&gt;に参加させて&lt;br&gt;いただきました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;いや・・なんか　時間もなくて　あわてて書いたので&lt;br /&gt;
よくわかんないものになっちゃいました　(^^;&lt;br /&gt;
なにが困ったって・・魚肉ソーセージが出てきちゃったりしたことでしょうか・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;いくらくらいするものかとスーパーで見てきたりしましたが・・&lt;br /&gt;
まだ　あるんですねぇ・・&lt;br /&gt;
子供のころ食べた記憶がありますけど・・&lt;br /&gt;
でもって　ちゃんと時代を反映しているというか&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;あれはやっぱり　小さな子に食べさせるおやつのようなものなのかしら？&lt;br /&gt;
ぷりきゅあ5　とかポケモンとかのやつが売ってました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#f05b33&quot;&gt;&lt;br /&gt;
◎ドラマじゃないんですから、都合良く時計は壊れはしません。&lt;br /&gt;
　で始まり・・&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#f05b33&quot;&gt;&lt;br /&gt;
◎魚肉ソーセージの値札なんです。&lt;br /&gt;
　で　おわる・・&lt;/font&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
『おばあちゃんのこと』　rudo著&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
「ドラマじゃないんだからっ　&lt;br /&gt;
　そんな都合よく時計が止まるわけないでしょっ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;玄関の鍵を開けるとすぐ　大きな時計がある。&lt;br /&gt;
どうしてだか止まっていた。　それを見た弟が　&lt;br /&gt;
　「この２時４０分にばあちゃんに何かが起きたんだな」&lt;br /&gt;
・・と言ったからだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「いやっ　この時計はばあちゃんが大事にしてた。&lt;br /&gt;
　だから　ばあちゃんに何かあったことを知らせてるんだっ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;時計は壁にかけてあって大きな振り子がついている。&lt;br /&gt;
すこし斜めになっているのまっすぐに戻すと&lt;br /&gt;
振り子はまた左右に揺れてコチコチと動き出した。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「ただ　曲がってただけだよ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「おおっ　何かあったから曲がったんだなっ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;おばあちゃんは私たちの母親の母親だけど&lt;br /&gt;
二人はものすごく仲が悪い。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;喧嘩らしい喧嘩をするわけではないが&lt;br /&gt;
お互いの言葉には刺々しさと嫌味が含まれていて&lt;br /&gt;
聞いているほうがドキドキする。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そんなだからほんの一駅・・歩いたって１５分そこらの距離に&lt;br /&gt;
住んでいながらほとんど行き来はない。&lt;br /&gt;
行き来はないが・・それでもひと月に一度&lt;br /&gt;
おばあちゃんは私たちの家にやってくる。&lt;br /&gt;
毎月毎月　きっちり　１５日の午後３時。&lt;br /&gt;
家賃の集金に来るのだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そう・・私たちはおばあちゃんから家を借りているのだ。&lt;br /&gt;
母親はそれも気に入らないのだ。&lt;br /&gt;
娘が住むのに金を取るなんてっ　と思っているのだ。&lt;br /&gt;
さらに言えば他人に貸すのと同じだけ取るのも気に入らないのだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「あのばあさんは　娘が憎いのさ」　そんな感じだろうと思う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;だからおばあちゃんがいなくなったって&lt;br /&gt;
本当なら気づきもしないのだが&lt;br /&gt;
必ず来るはずの５月１５日。&lt;br /&gt;
１５日だというのに　おばあちゃんは来なかったのだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;今までだって来なかった日はある。&lt;br /&gt;
病気になったり　&lt;br /&gt;
雨がざあざあふってたり&lt;br /&gt;
そんな時だ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そんな時はでも　必ずきっかり来る予定の時間　午後３時に電話をかけてくる。&lt;br /&gt;
そして　今すぐ振り込めとか　持って来いとか　しばらくだだをこねるらしい。&lt;br /&gt;
母親は「明日来ればいいでしょっ」　最後にはそう言って&lt;br /&gt;
力任せに受話器をたたきつけるのだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;たまたま来る時にいなかったりしたら大変だ&lt;br /&gt;
おばあちゃんは玄関の前に座り込んで待っている。&lt;br /&gt;
いつまでもいつまでも待っていて&lt;br /&gt;
戻ってきたとたんに大声で　&lt;br /&gt;
「家賃を払えっ　払えないのかっ　お前の亭主はそんなに貧乏なのかっ」&lt;br /&gt;
そんなふうに言うものだから　みっともなくて留守にも出来ない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;たまたま休日に重なってみんなで泊りがけで出かけた時は&lt;br /&gt;
帰ってきたら玄関に　金払えっ　と大きな紙が貼ってあった。&lt;br /&gt;
いまどきサラ金の取立てだってそんなことしない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;だから　こない。　電話もない。&lt;br /&gt;
それはただごとではない。&lt;br /&gt;
１６日の日には母親は　弟に見て来いと命令した。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;帰ってきた弟が言う。&lt;br /&gt;
「いない」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「いないってなによ？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「だから　留守みたい」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「本当に？」&lt;br /&gt;
「本当に本当に留守だった？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;たたみかけるように聞くので弟は自信をなくし黙り込む。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;１７日になっても　１８日になっても&lt;br /&gt;
おばあちゃんは来ないし電話もない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;それで　もしや死んでるんじゃないかと思い&lt;br /&gt;
今度は私も一緒に行って　中も見て来いと鍵を持たされたのだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そして　まず玄関の時計が止まっていた。&lt;br /&gt;
茶の間にはテーブルの上に朝ごはんだか昼ごはんだかの後がそのままだ。&lt;br /&gt;
その奥の和室にはとりこんだだけの洗濯物が放り出してあった。&lt;br /&gt;
洗濯ばさみがついたままのもいくつかある。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「おばあちゃんらしくないね」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「なにが？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「おばあちゃんはこんな風に出しっぱなしにしたり&lt;br /&gt;
　あとかたづけしないなんて嫌いじゃん」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「そうだっけ？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「あんた　なんにも見てないのねぇ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;弟はちょっとふてくされて言う。&lt;br /&gt;
「じゃあ　ねーちゃん　ばあちゃんの冷蔵庫の横見たことあるか？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「？？冷蔵庫の横？　なにそれ？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「ふふん　知らないだろう？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;弟は勝ち誇ったような顔をして私を冷蔵庫の横に引っ張っていく。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;・・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「な・・に？　これ？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;冷蔵庫の横一面は白い小さなラベルでいっぱいだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「ばあちゃんの趣味だ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「趣味？　冷蔵庫に貼る事が？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「冷蔵庫じゃなくてもいいだろうけど&lt;br /&gt;
　このラベルをとっとくことがさ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「おばあちゃんがそう言ったの？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「言わないけど　集めてるんだから趣味だろう？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ラベルには数字が打ってあるけど&lt;br /&gt;
みんながみんな同じ数字でもない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;63 とか　298 とか　132とか・・&lt;br /&gt;
でも298が一番多いかな・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「これは・・なにかいなくなったことに関係あるのかな・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「ないよ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「なんでよ？　そんなことわかんないでしょう？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「わかるよ。　趣味だもの。　関係ないよ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そんなことを言い合っていてもしかたないので&lt;br /&gt;
とりあえず出しっぱなしの食器を流しに運び&lt;br /&gt;
洗濯物は・・洗濯ばさみだけはずして隅によせていったん帰ることにした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;洗濯物をたたまなかったのは&lt;br /&gt;
ひとそれぞれたたみ方が違ったりするし&lt;br /&gt;
下着とかもあるだろうから触られたくないんじゃないかと思ったからだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;母親はそういうことを気にしないんだよね。&lt;br /&gt;
そんな細かなところからして気が合わないんだろうな。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「・・帰ろうか・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「おかあさん　警察に言うかな」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「・・・さあ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;このあと捜索願を出すとか&lt;br /&gt;
もう少し待ってみるとか&lt;br /&gt;
そういうことは大人の考えることだ。&lt;br /&gt;
とにかくこの家の中を見る限り&lt;br /&gt;
なんだか急いで出かけたのかもしれないが&lt;br /&gt;
特に事件があったようには見えないから。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;戸を閉めて鍵をかけて・・&lt;br /&gt;
うしろで急に声がした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「あんたたち。　何やってんのっ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「ひゃああっ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「あーっ　おばあちゃんっ　どこ行ってたんだよ&lt;br /&gt;
　１５日に来ないから心配だから見て来いっておかあさんが」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「ふーん？　心配だと？　どうだかね」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;おばあちゃんはさっさと鍵を開けると&lt;br /&gt;
中に入り　「あんたたちもお茶飲んで行きなよ。　おみやげあるから」&lt;br /&gt;
・・と手招きした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「おや？　食器をさげてくれたんだね？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「うん。　でも洗ってないよ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「いいのいいの。　人に洗ってもらっても&lt;br /&gt;
　結局また　もう一度洗っちゃうんだから」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「洗濯物も・・洗濯ばさみはずしただけ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「うんうん。　あんたはちゃんとわかってる」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;おばあちゃんはお湯を沸かしほうじ茶を入れてくれた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;おばあちゃんの家のお茶はいい香りがしておいしい。&lt;br /&gt;
弟はお茶なんてふだん飲まないが&lt;br /&gt;
おばあちゃんの家のは飲む。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「おばあちゃん　どこ行ってたの？&lt;br /&gt;
　１５日なのに電話もしてこなかったし・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「昔のね。　友達に会いに行ってきたんだよ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「どこに？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「京都。　ほらだからおみやげは八橋だよ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「京都に友達がいたの？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「死んじゃってね・・　友達。&lt;br /&gt;
　京都の人と結婚したからお墓が京都なのよ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「お墓参りに行ってきたの？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「まあ　それもあるけど。&lt;br /&gt;
　その友達のご主人とも仲良くしてたからね&lt;br /&gt;
　　会っておこうと思ってさ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「なんでまた　急に・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「でも　もう亡くなってたわ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「・・・えっ？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「テレビで高野山の特集をやってたんだよ。&lt;br /&gt;
　お墓ね　高野山なの。　ご主人が高野山の坊さんの親戚とからしくてさ&lt;br /&gt;
　遅かったねぇ。　急に思い立って出かけたけどねぇ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「あんたたちにはまだ関係ないかもしれないけど・・&lt;br /&gt;
　歳とったらさ。　友達には会おうと思ったとき&lt;br /&gt;
　会っといたほうがいいよ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「ほんとにさ。　いつ死ぬかわかんないんだから・・&lt;br /&gt;
　・・まあ　そんなこといったら　歳は関係ないか　&lt;br /&gt;
　事故なんてこともあるしね」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
「うん・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そんな話をしている間に弟は&lt;br /&gt;
がぶがぶとお茶を飲み　八橋を一人でほとんど食べちゃっていた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「なによっあんた　私まだ　一個しか食べてないのにっ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「いいよいいよ。　まだあるから。&lt;br /&gt;
　いっぱい買ってきたから」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;おばあちゃんはそのあとも&lt;br /&gt;
しばらく亡くなってしまった友達とそのだんなさんの話をしていたが&lt;br /&gt;
断片ばかりで時間軸も行ったりきたりで&lt;br /&gt;
なんだかよくわからなかった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ただ　おばあちゃんはものすごく後悔してるようだった。&lt;br /&gt;
会おう会おう　会いたい・・と願いつつ&lt;br /&gt;
今度　この次　と延ばしている間に&lt;br /&gt;
もう二度と会えなくなってしまったことを・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「彼女・・八橋が好きでねぇ・・&lt;br /&gt;
　だからさ　いっぱいお墓の前に置いてきたんだ。&lt;br /&gt;
　それでさ　私もいっぱい買ってきたのさ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「ふーん・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　&lt;br /&gt;
帰り際、玄関先でおばあちゃんが言う・・&lt;br /&gt;
「じゃ　明日　集金に行くから・・&lt;br /&gt;
　そう言っといて。　京都に行ってたことは内緒ね」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「うん　わかった」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「あ・・そうだ。　おばあちゃん&lt;br /&gt;
　あの冷蔵庫の横のラベル・・あれなに？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;おばあちゃんは　何のことかと一瞬不思議そうな顔をして&lt;br /&gt;
「ああ　あれか・・」と言って　くっくっと笑った。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「あれはね。　別になんでもないんだけどさ。&lt;br /&gt;
　魚肉ソーセージの値札だよ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「魚肉ソーセージ？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「そう。　私ね　魚肉ソーセージが好きなの」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「知らなかった・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「でね　いつも一本とか　５本の束になったやつとか買うんだけどさ&lt;br /&gt;
　冷蔵庫にしまう前にねラベルはがして貼ってるの」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「どうして？　」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「・・どうしてだろうねぇ・・それは　わかんないけどね。&lt;br /&gt;
　子供のときからの癖みたいなもんかね」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「そうなん・・だ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「そうだ。　あんたさ。&lt;br /&gt;
　おばあちゃん死んだら　お供えは花なんかじゃなくて&lt;br /&gt;
　魚肉ソーセージにしておくれよ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「・・へんなの」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「それでさ。　墓石に値札貼ってよ。&lt;br /&gt;
　魚肉ソーセージのさ・・ねっ？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;おばあちゃんは　うんうんと　うなづいて&lt;br /&gt;
「それはいい考えだ」　とかなんとか&lt;br /&gt;
ぶつぶついいながら　家の中に戻って行った。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>MC 参加作品</dc:subject>

<dc:creator>rudo</dc:creator>
<dc:date>2008-07-02T22:00:49+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://rudo.cocolog-nifty.com/rudo/2008/05/76313rd_anniver_fe02.html">
<title>その77　ｍｃ　ｖｏｌ．31　3rd Anniversary　</title>
<link>http://rudo.cocolog-nifty.com/rudo/2008/05/76313rd_anniver_fe02.html</link>
<description>　第31回 　MysteryCircleに参加させていただきました。 今回は　3ｒｄ　Ａｎｎｉｖｅｒ...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;font　color=&quot;steelblue&quot;&gt;　第31回 　&lt;a href=&quot;http://nightstalker.blog17.fc2.com/&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;font color=&quot;#ff9c6c&quot;&gt;MysteryCircle&lt;/font&gt;&lt;/a&gt;に参加させて&lt;br&gt;いただきました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;今回は　3ｒｄ　Ａｎｎｉｖｅｒｓａｒｙ　なんと3周年なんだそうです♪&lt;br /&gt;
おめでとうございます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;でもって　この回には　とてもとてもとても　嬉しいプレゼントがありました♪&lt;br /&gt;
タイトルを作ってくれたんです♪　ワーイワーイ★&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;なんといっても　記念イベントですからね。&lt;br /&gt;
3歳の誕生日は特別です。&lt;br /&gt;
七五三も　まずは三歳から・・（ちょっと　違う・・（－－；）&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;なので私も　ネタにしようと思ったの全部いれちゃいました。&lt;br /&gt;
次はもう・・な・・い・・？？・・　（＾＾；&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#f05b33&quot;&gt;&lt;br /&gt;
◎「林の向こうに春があるんだそうです。どういう意味ですか」&lt;br /&gt;
　で　はじまり・・&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#f05b33&quot;&gt;&lt;br /&gt;
◎物語が進行中である、というこの瞬間が楽しい。&lt;br /&gt;
　で　おわる・・&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;steelblue&quot;&gt;でもって・・今回の特別ルール。&lt;br /&gt;
途中どこでもいいから　どんな使い方でもいいから　&lt;br /&gt;
ミステリー・サークル　と入れる。&lt;/font&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　&lt;img alt=&quot;Anatano&quot; title=&quot;Anatano&quot; src=&quot;http://rudo.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2008/05/14/anatano.jpg&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
ｒｕｄｏ　著&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「林の向こうに春があるっていうんです。&lt;br /&gt;
　どういう意味なんでしょうか・・&lt;br /&gt;
　意味なんてないんでしょうか・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「モルヒネのせいで&lt;br /&gt;
　幻覚でも見てるんでしょうかねぇ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;病院の屋上で疲れきって&lt;br /&gt;
黒ずんでしなびた女が言う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;この黒ずんでしなびた女の夫は&lt;br /&gt;
すい臓がんの末期で&lt;br /&gt;
明日死んでもおかしくないと言われながら&lt;br /&gt;
もう二ヶ月も生きているらしい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;最初は泣いていたこの女も&lt;br /&gt;
看病に疲れたんだろう&lt;br /&gt;
いまや・・「早く死んでくれ・・もう死んでくれ・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;全身で叫んでいるのが見える。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;最近は少し動いても痛がって&lt;br /&gt;
気がつくと鼻から口から血が出てるんです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本当にいくらでも出てくるんです。&lt;br /&gt;
ふいても　ふいても・・&lt;br /&gt;
タオルなんてあっというまに血びたしになってしまって・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;枕カバーもシーツも・・&lt;br /&gt;
変えても変えても間に合わなくて・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;洗っても落ちなくて・・&lt;br /&gt;
茶色いしみになって残っているんです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;・・・テレビでもよく　癌で死ぬ場面とかありますけど・・&lt;br /&gt;
あれって　嘘ですよね。&lt;br /&gt;
あんなにきれいなわけないじゃないですか・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
癌はくさいって　いうけど本当らしい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;血生臭さと&lt;br /&gt;
薬品と&lt;br /&gt;
消毒液と&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そして　どうにもできず腐っていく細胞の発する匂いだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「ちょっとかいでみたいな・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;女は嫌悪感を丸出しにして私を睨む。&lt;br /&gt;
でもすぐに力なく肩を落として・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「本当に見舞う気があるなら早いほうがいい・・&lt;br /&gt;
　もう今　戻って死んでいたっておかしくないんだから」&lt;br /&gt;
と涙声で言う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
----------------------------------------------&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
今日もね・・がまんしたよ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;もうね　7年たつよ。&lt;br /&gt;
それでも　いますぐにだってやりたい気持ちはある。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そういって　少しくたびれたような男が笑う。&lt;br /&gt;
笑ったのかな・・&lt;br /&gt;
ちょっと口を歪めただけにしかみえない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;どこがどう・・ってわけではないけど&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;何か違う。&lt;br /&gt;
どこか違う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;それは・・たぶん一生消えないんだろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;男は覚せい剤に手を出した。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;一度やったらおしまいだ。&lt;br /&gt;
わかっていた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;なのにどうして手を出したのか・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;男は7年前まで大きな会社の重役で&lt;br /&gt;
奥さんも子供もいて・・&lt;br /&gt;
りっぱな家も車も持っていた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;一度くらいなら・・&lt;br /&gt;
そんなのが通用していたのはもう昔の話。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;いまは・・今は一度で人生は終わるのだそうだ。&lt;br /&gt;
一度で骨の髄までしみこみ&lt;br /&gt;
けして消えることはないのだそうだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
幻覚もあるし幻聴もある。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そういう悪い部分はそのままに&lt;br /&gt;
禁断症状がないため周りが気づきにくい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そしてあいかわらず高い。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;家も・・家族も　友達も　もちろん親も&lt;br /&gt;
何もいらない　&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;たった一袋のために&lt;br /&gt;
家さえも差し出す。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;自分でも驚くほどの言い訳が&lt;br /&gt;
湯水のように湧いてきて&lt;br /&gt;
金の無心をする。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;やらないでいることが&lt;br /&gt;
肉体的に苦しいわけではないのに&lt;br /&gt;
買わずにはいられない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そして　どうにも金が手に入らなくなったとき&lt;br /&gt;
なにもかも失くした事に気づく。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;禁断症状が出ないということはね。　こわいよ。&lt;br /&gt;
昔のように隔離するのが無意味になるんだ。&lt;br /&gt;
だって・・やらなくても　ちっとも苦しくならないんだから。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;男が言う。&lt;br /&gt;
強く強く　やめたいと思う人はね　だめなんだ・・&lt;br /&gt;
そういう気持ちがやりたくてたまらない気持ちに火をつけるんだ・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;今はやめよう・・って思うといいんだよ。&lt;br /&gt;
とにかく目の前の仕事をして&lt;br /&gt;
それからやるかどうか考えよう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;仕事の後・・もう一度　今はやめようって思うんだ。&lt;br /&gt;
夕飯を食べてからにしようって思うんだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そして少しづつ伸ばしていく。&lt;br /&gt;
今日はやめよう。&lt;br /&gt;
今日　一日だけ我慢しよう・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そして明日になったら&lt;br /&gt;
また　今日はやめよう、今日一日だけ・・そう思うんだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そうして　一日一日をやり過ごしながら・・&lt;br /&gt;
7年たったよ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;でも　今すぐにだって　始められる。&lt;br /&gt;
ほんの軽いブレーキをかけているだけなんだ。&lt;br /&gt;
　「今はこの時だけやめよう」って・・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「じゃあ　明日はやってるかもしれないんだね」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;男はピクリと眉をあげ私を睨んだが&lt;br /&gt;
すぐに気弱に下を向き・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「そういうことだ・・」&lt;br /&gt;
と独り言のように言う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;----------------------------------------------&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
上履きをはこうとしたらね&lt;br /&gt;
泥がつまってた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;中庭の池の底の泥だよ。&lt;br /&gt;
汚いよね。&lt;br /&gt;
だってあひるとか飼ってるんだ。&lt;br /&gt;
あひるのうんちとか　おしっこも&lt;br /&gt;
混じってるよね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;でもさ　入れた奴らは　その泥をとるのに&lt;br /&gt;
池の中に手を入れるかなんかしたんだよなって&lt;br /&gt;
そう思ったらなんかおかしくなっちゃってさ・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ふでばこをあけたら鉛筆が全部折れてたなんて&lt;br /&gt;
毎日のことだから　もう気にならないよ。&lt;br /&gt;
鉛筆削りもって歩いてるんだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;一番辛いのはなにかって？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;なにかなぁ・・&lt;br /&gt;
別にどれもなんとも思わないなぁ・・&lt;br /&gt;
慣れちゃったからなぁ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;あぁ・・そうだ。&lt;br /&gt;
妹がいるんだけどね。&lt;br /&gt;
今度　一年生になるんだ。&lt;br /&gt;
来年の春にね。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;同じ学校にくるから・・&lt;br /&gt;
妹にみられるのは辛いかなぁ・・&lt;br /&gt;
&lt;img alt=&quot;Setucut_18&quot; title=&quot;Setucut_18&quot; src=&quot;http://rudo.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2008/05/14/setucut_18.jpg&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;br /&gt;
　&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「死にたくなる？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ぶしつけな冷たい質問に少年は&lt;br /&gt;
驚いたように目を丸くして・・&lt;br /&gt;
でもすぐに　またどんよりとした光のない目でいう・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「ならない。&lt;br /&gt;
　ならないけど&lt;br /&gt;
　もし事故とかで死んでも&lt;br /&gt;
　別にいいよ」&lt;br /&gt;
と言った。&lt;br /&gt;
その唇は　荒れてガサガサで血が滲んでいた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
----------------------------------------------&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;その夜。　そられのメモをみながら&lt;br /&gt;
「どれにしようかなぁ・・」と考える。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;明日はミステリー・サークルの発表会だ。&lt;br /&gt;
ミステリー・サークルというのは&lt;br /&gt;
別にミステリーでもなんでもなくて&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;月に一回　なにか面白い話や不思議な話や&lt;br /&gt;
なんでもいいから一人ひとつ話をするということをしている。&lt;br /&gt;
もちろん何もないときは何もありませんでいいんだけど・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;前回で面白かったのは守屋さんという女性会員の話で&lt;br /&gt;
秘密の飲み屋に行ってきたという話しだった。&lt;br /&gt;
そこは夫婦交換をする人のための場所で&lt;br /&gt;
会員制で紹介制で・・&lt;br /&gt;
でも別に夫婦じゃなくてもとにかくカップルならいいんだそうだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;赤坂の駅をおりて・・&lt;br /&gt;
酔っていたから場所はさだかではないが&lt;br /&gt;
こんなところにと思うような住宅街で&lt;br /&gt;
普通の一軒やで・・&lt;br /&gt;
でもカウンターもあるし　テーブル席もあるし&lt;br /&gt;
カラオケもあるし・・&lt;br /&gt;
ちょっと家庭的なスナックみたいなところだったのだそうだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そこのオーナーはもちろん夫婦で&lt;br /&gt;
もちろんそういう趣味で&lt;br /&gt;
奥さんはすごくボーイッシュで&lt;br /&gt;
聞いたら男も女もいけるらしく&lt;br /&gt;
もしご要望があればお相手しますよと言ったという。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;二階にあがる細い階段があって&lt;br /&gt;
その上はどれくらいの広さなのか・・&lt;br /&gt;
とにかく　ダブルベッドがずらっと並んでいて&lt;br /&gt;
一台一台の間はレースのカーテンだけなのだそうだ・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;なにもしないでただ飲んで帰るカップルもいるし&lt;br /&gt;
ベッドの部屋に上がるのも自由だ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ただし階段を上がるのに条件が二つある。&lt;br /&gt;
カップルで行くこと。&lt;br /&gt;
二階にあがったらまずシャワーを浴びて&lt;br /&gt;
バスタオル以外持ち込み禁止のこと。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;守屋さんが誰とどうしてそこに行き&lt;br /&gt;
何をして　何を見てきたかは話してくれなかった。&lt;br /&gt;
「まあ・・社会見学みたいなものかな」&lt;br /&gt;
そういって　照れ笑いをしながら話を〆た。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そんなわけで私はミステリー・サークルに入ってから&lt;br /&gt;
毎日　ネタ探しをしている。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;みんな単発が多いけど&lt;br /&gt;
私はだいたいシリーズものを探すことにしている。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;今はだから　膵臓癌の人の話と&lt;br /&gt;
薬物中毒に苦しむ人の話と&lt;br /&gt;
いじめにあっている小学校4年生の男の子の話だ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;だいたい順番にしているが&lt;br /&gt;
今回はやっぱり膵臓癌だな・・&lt;br /&gt;
もうそろそろクライマックスだし・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「よしっ決めた。　明日は膵臓癌だ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;・・・でも　みんな私が話すとき　いやな顔をしている気がする。&lt;br /&gt;
やっぱり人の不幸をネタにするのはよくないかなぁ・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;でも　たいていの人はいい話や笑える話が多いんだし・・&lt;br /&gt;
一人くらい嫌われ者がいたっていいよね・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;----------------------------------------------&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
発表会の開催される日。&lt;br /&gt;
行く前に買い物をしてから行こうと&lt;br /&gt;
夕方早めにアパートを出ると&lt;br /&gt;
下で　なにやら揉め事のようだ・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;この近辺に最近出没するようになった豆腐屋のおにいさんと&lt;br /&gt;
アパートの前の一軒家で一人暮らしをしているおばあさんだった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;このおばあさんはちょっとボケていて&lt;br /&gt;
とにかく被害妄想が激しく&lt;br /&gt;
ちょっとした会話があとでとんでもない話にされていたりするので&lt;br /&gt;
誰も口を利かないものだから&lt;br /&gt;
このところ　この豆腐屋がお気に入りだ。&lt;br /&gt;
何も知らない豆腐屋のおにいさんは&lt;br /&gt;
豆腐ください・・と呼び止められれば　足を止めるし&lt;br /&gt;
話かけられれば　客商売だから世間話にもつきあう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;いつもおばあさんが色気たっぷりに&lt;br /&gt;
一方的に親しげに話しをしていたが&lt;br /&gt;
今日はなにやら言い争っているので　&lt;br /&gt;
ちょっとアパートの影にかくれて盗み聞きをした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;おばあさんが甘ったれたような声で言う・・&lt;br /&gt;
「豆腐を食べたらねぇ　血糖値があがっちゃったのよお」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;律儀で親切な若者の豆腐屋が言う・・&lt;br /&gt;
「豆腐を食べたらですか!?」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「そうなのよお・・どうしたもんかしらねぇ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「それはよくありませんねぇ・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「ねっ　どうしたらいいかしら？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「豆腐で血糖値があがるなんて話は聞いたことないですけど・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「うそだって言うの？　本当よ。&lt;br /&gt;
　この豆腐であがったのよ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「じゃあ・・もうやめたほうがいいんじゃないですか？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「買わないって言ってるんじゃないのよ　だから血糖値がね」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「はい　あがったんですよね　豆腐で・・だったらやめた方が・・&lt;br /&gt;
　血糖値あがるのよくないですよね」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「違うって言ってるでしょっ　豆腐のせいじゃないのよっ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「えっ？　だって今　豆腐を食べたらって　言いましたよね？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「そうじゃないのよっ　血糖値が高いって話なのよ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;豆腐屋のおにいさんは唖然としている・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
私はこの先の展開がなんとなく想像できたので&lt;br /&gt;
もう行くことにした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;心配して欲しいんだろうな・・きっと。&lt;br /&gt;
でも豆腐のせいにしちゃったから話がしっちゃかめっちゃかだ・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;でも豆腐屋のおにいさんはたかだか豆腐一丁に&lt;br /&gt;
毎度毎度30分近くも呼び止められてんじゃ面倒だもんねぇ・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そうだ・・今度はこの豆腐屋シリーズもネタにしよう。&lt;br /&gt;
これはちょっとユーモアがあっていいんじゃないかな・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;私はなんだかうれしくなって　駅までスキップして行った。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
----------------------------------------------&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;あちこちで　&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;あの人の・・&lt;br /&gt;
その人の・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ひとりひとりの物語は進行中だ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;私は・・この断片が見えるその瞬間が楽しい。&lt;br /&gt;
ぞくぞくする。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そういう私の物語も進行中で&lt;br /&gt;
そういう私の物語の断片も&lt;br /&gt;
もしかすると・・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　どこかの&lt;br /&gt;
誰かの&lt;br /&gt;
快感を刺激しているかもしれない・・&lt;/p&gt;</content:encoded>


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<dc:creator>rudo</dc:creator>
<dc:date>2008-05-14T17:11:51+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://rudo.cocolog-nifty.com/rudo/2008/05/75mc_vol30_3b54.html">
<title>その76　mc vol.30 「想い・・遥か」</title>
<link>http://rudo.cocolog-nifty.com/rudo/2008/05/75mc_vol30_3b54.html</link>
<description>　第30回 　MysteryCircleに参加させていただきました。 ◎「それきりだった」　で始まり...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;font　color=&quot;steelblue&quot;&gt;　第30回 　&lt;a href=&quot;http://nightstalker.blog17.fc2.com/&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;font color=&quot;#ff9c6c&quot;&gt;MysteryCircle&lt;/font&gt;&lt;/a&gt;に参加させて&lt;br&gt;いただきました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#f05b33&quot;&gt;&lt;br /&gt;
◎「それきりだった」　で始まり・・&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#f05b33&quot;&gt;&lt;br /&gt;
◎瞳の奥に、あんなに赤い血の色が見えるなんて &lt;br /&gt;
　で　おわる・・&lt;/font&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
「想い・・遥か」　rudo著&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
赤色灯の赤&lt;br /&gt;
下半身の赤&lt;br /&gt;
　&lt;br /&gt;
青ざめていく菜織&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「子どもさんはなんとか・・&lt;br /&gt;
　母体は・・　出血が急で・・　残念ですが・・　」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;それきりだった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;うそだっ　うそだっ&lt;br /&gt;
うそだうそだっ&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;嘘だっ　菜織っ　菜織・・おいていくな・・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;-------------------------------------------&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;大切なものをなくした悲しみで手一杯なのに&lt;br /&gt;
僕に泣いている暇はなかった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;菜織が命とひきかえに残していった僕たちの子どもは&lt;br /&gt;
「先天性白皮症」という疾患を抱えていた。&lt;br /&gt;
髪も肌も目もなにもかもが白い　あるいは透明の。&lt;br /&gt;
色素を持たない　アルビノというのだそうだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;これは疾患なんだろうか？　&lt;br /&gt;
珍しいはずなのに医者の説明は簡単だった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「直射日光に気をつけてください・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;菜織の両親が子どもを引き取ろうと申し出た。&lt;br /&gt;
あなたはまだ若い。&lt;br /&gt;
これからいくらでもやり直すことができる。&lt;br /&gt;
けれども子どもを抱えていてはそれだけでも不利なのに&lt;br /&gt;
手のかかるだろう子どもがいては・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;やり直すってなんですかっ&lt;br /&gt;
僕は菜織いがいと結婚なんてしません。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
僕の両親もそれに賛成した。&lt;br /&gt;
そのほうがあなたのためよ。&lt;br /&gt;
それでもあなたの子どもには違いない&lt;br /&gt;
私たちの孫には違いない。&lt;br /&gt;
出来る援助はするから　預けるのだと思って&lt;br /&gt;
あちらのご両親に甘えたほうがいい・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ほっといてくれっ&lt;br /&gt;
僕と菜織の子どもは僕が育てるんだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;怒りに任せて家族の手を振り払った・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
子どもが病院にいる間に先のことを決めなければならない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;僕は毎日新生児室を覗きに行き&lt;br /&gt;
まっしろな天使のような子どもをガラス越しに見る。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;きれいな子だと思う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「きれいね」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;いつの間にきたのかうしろにちょうど菜織と同じくらいの女性が立っていた。&lt;br /&gt;
ここの入院患者なのだろう花柄のパジャマを着ていた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「育てるの大変ね」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;なんだかひどく無責任な言い方に聞こえたのでむっとした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「アルビノだからですか」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;彼女は驚いたよう僕を見る。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「違うわ。　だっておかあさん亡くなってしまったんでしょう？」&lt;br /&gt;
最後の方は言いにくそうに声が小さくなる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;僕は気づく・・ここの入院患者なら知っていてもおかしくない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;子どもを残して死んでしまった母親のこと&lt;br /&gt;
その子どもが一目で普通と違うとわかること・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「あ・・あぁすみません。　大きな声を出してしまって&lt;br /&gt;
　・・そうですね　大変ですよね。　普通の子じゃないし」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;申し訳なさも手伝って少し自嘲気味に言う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「普通の子どもよ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「えっ？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「普通の子どもよ」　彼女はもう一度　ゆっくりと繰り返した。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;なんだか新鮮な言葉だった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ぼんやりしているうちに彼女はいつの間にかいなくなっていた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
次に彼女にあったのは翌日、屋上でだった。&lt;br /&gt;
毎日家に戻ると菜織の両親と僕の両親からの留守電が待っていて&lt;br /&gt;
同じことを何度も繰り返していた・・&lt;br /&gt;
「どうするつもりなの」&lt;br /&gt;
「強がっても一人では困るでしょう？」&lt;br /&gt;
「仕事はどうするの？　ずっと休むわけにいかないでしょう？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;わかっている。&lt;br /&gt;
わかっているけれど　自分の子どものことだ&lt;br /&gt;
菜織の忘れ形見だ。&lt;br /&gt;
じゃあお願いしますですむ話じゃない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;それでも確かに仕事に行っているあいだ子どもはどうするのか？　&lt;br /&gt;
保育園に入れるにしても　こういう子どもは受け入れてもらえるのか？&lt;br /&gt;
たぶんしなければならないことはたくさんあるのだろうに&lt;br /&gt;
何もする気になれず　日の暮れいく屋上でタバコを吸っていた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「こんにちは・・もうこんばんは　かな？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「ああ　昨日はどうも・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「・・元気がないみたいですね」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「いや・・まあ・・そうですね。　&lt;br /&gt;
　やらなくちゃいけないこととか、調べなくちゃいけないこととか&lt;br /&gt;
　いろいろあるんだろうけど・・&lt;br /&gt;
　どこから手をつけていいのか途方にくれちゃいましてね」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「赤ちゃん・・抱いてあげてます？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「えっ？　あぁ　いや　あんまり・・」　彼女はいつも思いがけないことを言う・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「まず抱いてあげないと・・見てるだけじゃなくて&lt;br /&gt;
　そして名前を呼んであげないと・・名前なんていうのかしら？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「なまえ・・・？！」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そうだ名前。　&lt;br /&gt;
名前はたしか生後一週間くらいのあいだに届出を出すんじゃなかったか？&lt;br /&gt;
なにやってるんだ・・僕はすっかり忘れていた。&lt;br /&gt;
　&lt;br /&gt;
「まだ考え中？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
---名前はねぇ私の菜をとって　直弘さんの　なおをとって「ななお」&lt;br /&gt;
　漢数字のなな　生まれるのお。&lt;br /&gt;
　　「七生」　男の子でも女の子でもいいでしょう？　どお？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「七生・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「ななお？　素敵ね」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「菜織が・・女房が考えたんです・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「じゃあ早く届けて呼んであげなきゃね」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;彼女と話をしているとピリピリといらだった神経が柔らかく滑らかになる気がした。&lt;br /&gt;
もっと何か言って欲しかった。&lt;br /&gt;
一人でどうしていいかわからないことを　こうしなさい　ああしなさいじゃなく&lt;br /&gt;
問い詰められて追い詰められてじゃない。　聞いて欲しかった。&lt;br /&gt;
聞かれて考えて　そうしたら僕は答えを出すことができる・・&lt;br /&gt;
思い出すことができる・・今、名前のことを思い出したように・・そう思った。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「じゃあ　またね」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「まって・・まってくださいっ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;小首をかしげた彼女はなんだか菜織に似ていた。&lt;br /&gt;
菜織の　「なあに？」　と無言で問いかける時の顔・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「もし　あの迷惑でなければ話を聞いてもらえませんか・・&lt;br /&gt;
　できれば相談にのって欲しいというか・・その　うまく言えないんですが」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;彼女はそう言い出すとわかっていたとでもいうように&lt;br /&gt;
優しくほほえんで・・でも少し困った顔をした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「いいですよ。　いいんですけど　明日でいいかしら・・&lt;br /&gt;
　明日のお昼が終わったくらいに・・もう薬の時間なんです」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「あ・・あぁ　はい。　もちろんです。明日の昼ここにいますから&lt;br /&gt;
　すみません。　ありがとうございます」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「じゃあ　明日」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;僕は深々と頭を下げて彼女を見送った・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;彼女は入院患者だった・・&lt;br /&gt;
自分のことばかりで彼女のことをちっとも考えてなかった。&lt;br /&gt;
・・彼女はなんで入院しているんだろう？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
約束の翌日、紙パックのコーヒー牛乳とオレンジジュースをもって&lt;br /&gt;
僕は屋上へ向かった。&lt;br /&gt;
少し早めにきたはずなのに彼女はもう　すみっこのベンチにすわっていた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「すみません。　待たせてしまいましたか？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「いい天気だから　早く来たの。　まだ約束の時間じゃないわ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;僕は恐縮しながら彼女の隣に座りもってきた紙パックを両方示した。&lt;br /&gt;
「よかったら・・こんなものしかなくて・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「ありがとう」そういって　彼女はオレンジジュースを取った。&lt;br /&gt;
　&lt;br /&gt;
菜織もきっとオレンジを選ぶだろうな・・ふと思い出す。&lt;br /&gt;
彼女は菜織とちっとも似ていないのになぜか菜織を思い起こさせる。&lt;br /&gt;
雰囲気が似ているのかな・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;それから少し世間話や天気の話をしたあと&lt;br /&gt;
僕は彼女に愚痴めいたことをえんえんと語った。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;菜織の両親が引き取ると言っていること&lt;br /&gt;
僕の両親がそうしたほうがいいと言っていること&lt;br /&gt;
自分で育てるんだと宣言しても具体的にどうしていいのかわからないこと&lt;br /&gt;
名前をつけることさえ忘れていた自分の情けなさのこと&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;けんかに負けて悔しさをわかってもらおうと母親に訴えるこどものように&lt;br /&gt;
話は前後し、支離滅裂な言葉はなだれこむように彼女にむかった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「そんなに気負わなくても普通にすればいいじゃない？&lt;br /&gt;
　こういうときするだろう　ごく普通のことよ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「・・普通？」　普通って何だ？&lt;br /&gt;
母親が死んで子どもにはよくわからない疾患があって普通ってなんだ？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「あなたのしたいことを言って、して欲しいことをお願いすればいいのよ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「引き取ってもらえってことか・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「違うわ・・&lt;br /&gt;
　自分で育てたいのだとちゃんと伝えて&lt;br /&gt;
  その上で足りないところを助けてくださいって&lt;br /&gt;
　そういえばいいのよ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「・・・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「まず、そこからよ。　自分だけでって囲い込まないで&lt;br /&gt;
　必要な手は貸してくださいって・・&lt;br /&gt;
　きっとみんなあなたから取り上げようと思ってるわけじゃないと思う。&lt;br /&gt;
　あなたが素直に聞いてないだけなんじゃないかな」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「ねっ」　そういって彼女は僕の手に小さな折り紙のようなものを載せた。&lt;br /&gt;
ストローの袋を折ったものだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「寒くなってきたから・・もう行くわ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;手のひらに載せられた小さな短冊のようなそれには見覚えがあった。&lt;br /&gt;
ストローの袋をみつけると菜織もよく作っていた・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
-------------------------------------------------------&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;僕はそれから自分がどうしたいのか整理し&lt;br /&gt;
できることと出来ないことを考えて&lt;br /&gt;
まず菜織の両親に会いに行った。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「自分の手元で出来る限り育てたいんです。&lt;br /&gt;
　でも知らないことや出来ないこと、仕事をしながらでは困ることが&lt;br /&gt;
　いくらも出てくると思います。　そういうところを助けてください」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そういって頭を下げた。&lt;br /&gt;
菜織の両親は快諾した。&lt;br /&gt;
一人でなにもかもやろうとしているようなので心配したと泣いていた。&lt;br /&gt;
しばらく一番いい形が出来るまで&lt;br /&gt;
「七生」といっしょに僕も同居させてもらうことになった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;自分の両親には電話で報告した。　&lt;br /&gt;
心配してくれたのにつっぱねて悪かったとあやまった。&lt;br /&gt;
母は泣きながら、手伝えることはなんでもするといい&lt;br /&gt;
菜織の両親にはあらためて挨拶に行くといい&lt;br /&gt;
最後に「七生」に会いに行ってもいいかと聞いた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;僕は孫に会いに行くのも躊躇わせるほど&lt;br /&gt;
みんなを遠ざけていたのかと今更ながらに驚いた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;翌日にはさっそくやってきた菜織の両親と僕の両親と&lt;br /&gt;
みんなでかわるがわる七生を抱き話かける。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
そんな風になにもかもがいいほうに転がりだし&lt;br /&gt;
丸く収まりだして退院の日。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;七生のことを菜織の両親にまかせ&lt;br /&gt;
僕は彼女にお見舞いとお礼をしようとして&lt;br /&gt;
病室がどこか彼女の名前が何なのか・・&lt;br /&gt;
何も知らないことに気がついた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;彼女のおかげでここまできたのになんてことだ・・&lt;br /&gt;
僕は本当に自分勝手だ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;まず産婦人科で聞けばわかるかな・・&lt;br /&gt;
彼女は新生児室をよく覗いていたはずだから・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;顔なじみの看護士に彼女の髪型や顔の感じを&lt;br /&gt;
説明しながら尋ねる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「うーん・・誰かなぁ。　感じ的には思い当たる人がいるけどね&lt;br /&gt;
　でも屋上で話をしたりしてたんでしょう？　だとすると違うしね・・」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「違うんですか？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「うん。　その人は屋上になんてとても行けないから」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;なんだか体がざわざわする・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「その人は・・どこにいるんです？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「婦人科だけどね・・もういないのよ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「いない？　退院したんですか？」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「・・昨晩ね・・亡くなったの」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
-----------------------------------------------------&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
彼女は池谷良子さんといい&lt;br /&gt;
一月ほど前から産婦人科に入院していた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;交通事故で彼女は脳死状態になり&lt;br /&gt;
人工呼吸器で何とか生きていたが昨晩・・&lt;br /&gt;
風邪をこじらせて亡くなったのだという。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;外科ではなく産婦人科にいたのは&lt;br /&gt;
事故にあったとき彼女は妊娠八ヶ月目で&lt;br /&gt;
子どもだけでもと帝王切開で取り出したが&lt;br /&gt;
結局だめだったらしい・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;彼女が池谷さんだったかどうかは顔を確認できないので&lt;br /&gt;
もうわからない・・&lt;br /&gt;
だいちそんなことはありえない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;もっとちゃんと・・たとえば池谷さんの家族に頼んで写真を見せてもらうとか&lt;br /&gt;
もっと他の入院患者をひとりひとりあたって探すとか&lt;br /&gt;
調べる方法はあるだろう・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;だけど僕は何もしなかった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;きっと僕のあっていた彼女は池谷さんだ・・&lt;br /&gt;
いや・・池谷さんの体をかりた菜織だったに違いない。&lt;br /&gt;
そう思った。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そう思いたかった・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「直弘さん・・行きましょうか」　菜織の母親が七生を抱いて迎えに来た。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;僕は七生を受けとりまっしろな天使のようなその顔を覗き込む。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;七生の瞳の奥はきれいなルビーのような赤。&lt;br /&gt;
僕と菜織のふたりの血の色なんだと思った。&lt;br /&gt;
&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>mc </dc:subject>

<dc:creator>rudo</dc:creator>
<dc:date>2008-05-11T19:36:12+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://rudo.cocolog-nifty.com/rudo/2008/03/74mc_vol29_86c9.html">
<title>その75　mc vol.29 「蛇」</title>
<link>http://rudo.cocolog-nifty.com/rudo/2008/03/74mc_vol29_86c9.html</link>
<description>　第29回 　MysteryCircleに参加させていただきました。 今回はバトル・ロイヤルルール　...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;font　color=&quot;steelblue&quot;&gt;　第29回 　&lt;a href=&quot;http://nightstalker.blog17.fc2.com/&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;font color=&quot;#ff9c6c&quot;&gt;MysteryCircle&lt;/font&gt;&lt;/a&gt;に参加させて&lt;br&gt;いただきました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;今回はバトル・ロイヤルルール　とかいうそうで&lt;br&gt;&lt;br /&gt;
みんなで同じ課題をこなします。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;始まりの文　作中に入れなければならない文　終わりの文&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;このルールに参加するのは初めて・・&lt;br /&gt;
難しいです(x_x;)&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;このルールの良さは・・「みんな同じことをしているんだ」&lt;br /&gt;
だからがんばろう・・と思えたこと。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;このルールの辛かった所は・・「みんな同じ」だからこその&lt;br /&gt;
なんてゆうか・・自分が見えちゃう恐さがあったこと・・かな。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;毎度同じようなことばかり言っちゃうんですが　力作ぞろい(@@;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;まずは・・毎度のrudoが気になったものをご紹介。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;「さよならフィフティ・ナイナーズ」 松永　夏馬　さん・・&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font style=&quot;font-size:13px; background-color:#e5e5ff&quot;&gt;主人公が女友達に彼を取られちゃった。。&lt;br /&gt;
だけど　がまんしちゃう・・というか&lt;br /&gt;
取り乱すのはみっともないとかかっこ悪いとか&lt;br /&gt;
見栄というかプライドというか・・うまく言えないな。&lt;br /&gt;
なんとか正気を保っちゃうんだよね。&lt;br /&gt;
怒りたい時に怒ればいいのに　泣きたい時に泣けばいいのに&lt;br /&gt;
主人公もわかっているんだけど出来ないの。&lt;br /&gt;
それはなかなか知り合いの中で出すのはむつかしい・・&lt;br /&gt;
でも怒っているし悲しいし・・もうあふれそうになっていて&lt;br /&gt;
たぶん息をするのも意識しないと出来ないほどだったのじゃないかと思う。&lt;br /&gt;
そういう正気の狂気(？)を開放してくれるのは生活圏外の人しかないんだよね。&lt;br /&gt;
ないんだよね・・なんていいきっちゃって(^-^;　私はそう思う。&lt;br /&gt;
そんな感じで　まあ・・えーと　この主人公を開放してくれた男の人がいい味出してます♪&lt;br /&gt;
助演男優賞。&lt;br /&gt;
&lt;/font&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;「散ると恋　」　空蝉八尋 さん・・・&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font style=&quot;font-size:13px; background-color:#e5e5ff&quot;&gt;うーん。おもしろかったぁ♪&lt;br /&gt;
こどもはこども・・と思ってるとガンと一発くらっちゃうかも。。&lt;br /&gt;
・・でも　ここまでではなくてもきっとこれに近い世界なんだろうなぁ・・と&lt;br /&gt;
感心した。　ちょっと古いけど・・いやかなり古いけど・・さらに&lt;br /&gt;
なんかピントずれてるけど　ジョディ・フォスターの「ダウンタウン物語」を&lt;br /&gt;
思い出したのでした♪&lt;/font&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;「絵本　～the children books～」　真紅　さん・・・&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font style=&quot;font-size:13px; background-color:#e5e5ff&quot;&gt;絵本っていうからさ・・ほのぼのかな・・と思ったんだけど・・少しづつ狂気をはらんでしまった家族の話・・&lt;br /&gt;
と私には思えたのでした。この主人公は被害者のようでありながりやっぱり&lt;br /&gt;
自分がかわいい加害者で、それをあまり自覚していないんじゃないかというところが&lt;br /&gt;
ちょっとこわい。上品なホラーだなと思ったんだけど・・&lt;br /&gt;
著者の意図は違うかもしれない・・ごめんなさい。&lt;/font&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;「サイレン」　櫻朔夜　さん・・・&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font style=&quot;font-size:13px; background-color:#e5e5ff&quot;&gt;切なくて優しくてとても素敵な恋の話・・&lt;br /&gt;
今回の中で一番好きかも。すれ違って考えすぎてちょっとづつ狂っていく関係ってあるよね。&lt;br /&gt;
修復しようとする方法もなんとなくずれちゃってたり・・&lt;br /&gt;
最後の台詞で悶絶した♪　すばらしい♪&lt;/font&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;というわけで　今回のrudoの作品は・・えへへ♪&lt;br /&gt;
「イチオシ」　もらっちゃった♪&lt;br /&gt;
ばんざーい!ヽ(▽￣　)乂(　￣▽)ノ ばんざーい!&lt;br /&gt;
・・・と甘んじてはいけない。&lt;br /&gt;
今回は題材に助けられた感が強い。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;というのも　とても書きたいと思ったものをみつけたのに&lt;br /&gt;
頭の中にはあっても　思うように書けないまま中途半端にしてしまったと&lt;br /&gt;
自分でくやしかったので・・。&lt;br /&gt;
思うようにかけないのは毎度の事ですが・・(ーー;)&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;でも感激しちゃいました。　管理人さんたち・・&lt;br /&gt;
とても伝わらないと思ったものを丁寧に拾って&lt;br /&gt;
読んでもらえたらしく私が書きたかったことをわかってもらえた&lt;br /&gt;
みたいだったから・・ありがとうございます。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
本当は大幅に加筆修正をしてアップしたいところですが・・&lt;br /&gt;
どうもそういうことをしようと思うだけでしない不精ものrudoです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;なので　MCのまま転載。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;「　蛇　」　rudo著&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;img alt=&quot;10090658_208791359&quot; title=&quot;10090658_208791359&quot; src=&quot;http://rudo.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2008/03/09/10090658_208791359.jpg&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;「人が変わっていくのは救いであって&lt;br /&gt;
自分が変わらない世界なんて、私はごめんこうむりたい」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
なにそれ・・誰が言ったんだっけ。&lt;br /&gt;
無理やりつれていかれた自己啓発の講義の中だったか&lt;br /&gt;
変な宗教かぶれの客が言ったんだったか・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私はいやだ。&lt;br /&gt;
私はいまのままでいい。&lt;br /&gt;
自分が変わってしまう世界なんて　それこそごめんこうむりたい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
誰が死のうが生きようが&lt;br /&gt;
そんなことは知ったこっちゃない。&lt;br /&gt;
それが私だ。&lt;br /&gt;
　&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
いままでも・・・これからも。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
-----------------------------------------------------&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
激しい喉の渇きで目が覚めた。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「ちょっと　飲みすぎたかも・・」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
のろのろと起き上がりふすまをあけたとたん&lt;br /&gt;
二日酔いも吹っ飛ぶほど腹が立った。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
リビングに使用している台所続きの8畳間には&lt;br /&gt;
食べ残したポテトチップのかすがあちこちに飛び散り&lt;br /&gt;
ファッション誌やら　女性週刊誌やら　まんがやらが&lt;br /&gt;
開きっぱなしのまま何冊も放り出してあった。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
だからフィリピーナはいやなんだ。&lt;br /&gt;
むかむかしながら冷蔵庫をあける。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
水がない。　ミネラルウォーターのペットボトル・・&lt;br /&gt;
ペットボトルは部屋の中にそのまま転がっていた。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「リリイ!!」　「リリイ　いるんでしょっ」&lt;br /&gt;
乱暴に閉まっている方のふすまを開ける。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
リリイは引きっぱなしの布団の上で寝そべって&lt;br /&gt;
足をぶらぶらさせながらお菓子を食べていた。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「オハヨ　アキラちゃん　オキルノオソイネ　もうヒルよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「おはようじゃないよっ　なんなの？　この散らかりようは&lt;br /&gt;
　どうして片付けないの？　なんでごみを捨てない？&lt;br /&gt;
　水も残ったならどうして冷蔵庫に入れておかないのよ？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「アキラちゃん　もスコシ　ユックリシャベラないと　ワカラナイヨ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「いいからっ　片付けてよっ　はやくっ」&lt;br /&gt;
食べているお菓子の袋をひったくる。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
しぶしぶ部屋からでてきたリリイは雑誌をまとめて積み上げ&lt;br /&gt;
部屋の隅におしやり　空っぽのお菓子の袋をゴミ箱に突っ込むと&lt;br /&gt;
いたるところに落ちている　お菓子のカスや粉を足で蹴散らした。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
見ているだけで腹が立つ。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「なんなの？　それは　片付けるっていうのはねっこうやんのよっ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
けっきょく　アキラが全部片付け、掃除機をかけた。&lt;br /&gt;
なんだか納得がいかないが部屋の中が&lt;br /&gt;
すっきりと元に戻ると気持ちも少し穏やかになる。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「アキラちゃん　ソウジ　ジョウズね」&lt;br /&gt;
さっきまでなら　蹴り倒しているところだが&lt;br /&gt;
今なら睨み付けるくらいで許す。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
だいたいフィリピーナってやつはだらしがない。&lt;br /&gt;
さらに言えば衛生観念もかなり怪しいと思う。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
湯船の中で平気で下着を洗濯するのを見た時は鳥肌がたった。&lt;br /&gt;
やめてくれと怒ると　なにをそんなに興奮しているのかわからないと言った顔で&lt;br /&gt;
「シタギ1マイにセンタクキなんて　モタナイよお」　と言った。&lt;br /&gt;
日本人は細かい・・とぶつぶつ言いながら裸のまま部屋を歩き回り&lt;br /&gt;
今、洗った問題の下着を窓ガラスにくっつけた。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「リ・・リイ・・それは・・・なんなの？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「ナニて？　ホシテルヨ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「そこは窓ガラスだよ？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「カワクトオチルよ。　オチタラもうはいてもヘイキね。　カワイテルよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
こういうことって・・フィリピーナの特性なんだろうか？&lt;br /&gt;
それともリリイ個人のものなんだろうか？&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「ネエネエ　アキラちゃん　チョトだけソトイカナイ？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
リリイが甘ったるい匂いをさせながら近寄ってきた。&lt;br /&gt;
こいつはいつも　安っぽい匂いのガムを噛んでいる。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
だめに決まってるだろう・・私は返事もしなかった。&lt;br /&gt;
だけどリリイはそんなこと少しも気にしない。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「アキラちゃん。　キノウね　イバさんきたよ　リリイ　オカネもらたよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「伊庭さん来たの？　いつ？　なんだって？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「アキラチャンが　シゴトいって　スグよ」&lt;br /&gt;
「ホントにオレのコかとか　ホカにツキアテルヤツ　イナイカ　とかよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
あーあ・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「シツレイヨ　デモ　オコヅカイくれたからね　ユルスヨ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
能天気な奴。最後の確認をされたんだよ・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「ダカラネ　アイスクリームタベイコウヨ　ゴチソするよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「えっ？」　驚いた。&lt;br /&gt;
私は時々こんな風にフィリピーナを預かってきたけれど&lt;br /&gt;
部屋を提供している私に感謝を表した奴はひとりもいなかった。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
いつもなら無視するところだが伊庭さんが来たのなら&lt;br /&gt;
もうあまり時間は残されてない。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「・・・わかった、行くよ。　でも私と一緒の時にはそのガム噛まないでよ。　&lt;br /&gt;
くさい」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;リリイはちろっと舌を出して悪びれた風もなく&lt;br /&gt;
「ワカタヨ」　と言った。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
-----------------------------------------------------&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
伊庭さんというのはフィリピンパブの経営者で&lt;br /&gt;
アキラのいるスナックの常連客だ。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
一週間ばかり前　伊庭さんはリリイを連れて飲みに来た。&lt;br /&gt;
アキラが席に着いたとたんすぐに&lt;br /&gt;
「アキラ　しばらくリリイを預かってくれ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「いやだ。　私フィリピーナ　だいっ嫌いだから」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「アキラー。　いきなりそれはないでしょう？&lt;br /&gt;
　どうしたのくらい聞いてくれよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「じゃ　どうしたの？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「あっちょっと待って」&lt;br /&gt;
そう言って伊庭さんはママを呼び何か食べさせてカラオケでも&lt;br /&gt;
やらせておいてとリリイをあずけた。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「あいつさ　子どもが出来たっていうんだよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「誰の？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「俺の子・・・らしいよ・・本人は　とにかくそうだって言ってる」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「伊庭さんが孕ませるとはまた　珍しいこともあるもんですね」&lt;br /&gt;
・・バカなフィリピーナ・・話をあわせながらちょっと同情した。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「まあ　寝るのには寝たんだけどね」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
陽気に変なアクセントで歌うリリイの細い腰をみる。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「本当にできてるの？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「さあね。もうどっちでもいいよ&lt;br /&gt;
　ちょうど打診が来てたところなんだ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「打診があったならあずからなくてもいいんじゃないの？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「普通はね。すぐ送っちゃうけどね。&lt;br /&gt;
　ただ今回はいくつか問題がある。　健の店のピナなんだ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「健ちゃんの店の子に手を出したの？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「知らなかったんだよ。　寝た後で聞いたらそうだったのっ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「うちの店にスカウトしてもいいと思ってたけどね・・&lt;br /&gt;
　あんなこと言い出すようじゃね。　オレ怒っちゃうよね」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
健ちゃんの店と伊庭さんの店はフィリピンパブ同士だが&lt;br /&gt;
仲良く共存していて困った時は女の子をトレードすることもある。&lt;br /&gt;
そして健ちゃんも伊庭さんも裏の顔を持っている。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
ただ健ちゃんの店は「お春さん」をやらせる。　いわゆる売春だ。&lt;br /&gt;
裏は裏でも周知の裏だ。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
伊庭さんはそういうことはしない。&lt;br /&gt;
どちらかと言えば店の外で客に会うことを嫌う。&lt;br /&gt;
だけどみんな伊庭さんのお手つきだ。&lt;br /&gt;
伊庭さんはまず入店前に自分で味見をする。&lt;br /&gt;
そして伊庭さんの裏は・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「健ちゃん・・知ってるの？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「なんとなく・・ね・・健とはさ　その件に関しては対立してるから・・&lt;br /&gt;
　この先も分かり合えることはないだろうな」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「もう決まったんだね」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「たださ。もしかして健の店の客が相手かもしれないでしょ？&lt;br /&gt;
　それはそれで金になるし・・&lt;br /&gt;
　客じゃなくて誰か付き合ってる奴がいたら面倒だからね&lt;br /&gt;
　ちょっと調べる間　隔離したいんだよね」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「できれば　うまくその辺も聞き出してくれると&lt;br /&gt;
　預ける期間が短くなるよ？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「わかった。あずかるのはいいよ。&lt;br /&gt;
　でも　そっちのほうは約束できない」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「なんでよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「フィリピーナ嫌いだから　口利きたくないもん」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「ふん。まあ　いいや。どっちでも」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
そう言って伊庭さんはタバコに手を伸ばし&lt;br /&gt;
「オレ・・嘘つかれるのって許せないんだよね」　と言った。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
アキラのつけた火に顔を近づける伊庭さんの目は&lt;br /&gt;
へびのように　ただ黒くなんの光も放たない。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
その夜からリリイはアキラの家に来ることになったが&lt;br /&gt;
荷物は紙袋がひとつとぺらぺらのピンクのポーチひとつだった。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
使っていない四畳半を示してアキラはリリイに宣言した。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私がいない時はなるべくここにいること。&lt;br /&gt;
そっちの六畳は私の寝室だから絶対に開けないこと。&lt;br /&gt;
朝は私が起きてくるまでなにがっあっても起こさないこと。&lt;br /&gt;
部屋の電話には絶対に出ないこと。&lt;br /&gt;
ここにいる間は誰とも連絡をとらないこと。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
リリイは神妙な顔をして「ワカタ」　と言った。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「アキラちゃんホントはなんていうの？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「なにが？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「アキラはオミセのナマエでしょう&lt;br /&gt;
　オトモダチは　ホントのナマエをオシエアウよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「私はあんたと友達になる気はないっ&lt;br /&gt;
　だから教えない、どうしてかっていうとね。&lt;br /&gt;
　フィリピーナがだぁーいっ嫌いだからっ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
リリイはちろっと舌を出して　「ワカタ」　と言った。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
-----------------------------------------------------&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「ハヤクハヤク　アキラちゃん」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
あずかりものを外に連れ出すのは初めてのことだ。&lt;br /&gt;
今回の私はちょっとおかしい。&lt;br /&gt;
普通あずかるといっても　一日か二日か・・&lt;br /&gt;
リリイとはちょっと長すぎたのかもしれない。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
駅前の大型スーパーに入っているアイスクリーム屋。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「アキラちゃん　ドレいい？　ドレでもいいよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「チョコチップとマロンクリームとラズベリーのトリプル」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
リリイがポーチを握り締めて唖然としている。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「嘘だよ。　チョコチップ。　カップで」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「ナンデ　イイヨイイヨ　ワタシ　ドレでもいいって　イッタよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「本当にいいよ。　そんなに食べれないから」&lt;br /&gt;
そう言っているのに　リリイはもう注文している。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
三段重ねのアイスクリームを二つ持って&lt;br /&gt;
ニコニコと寄ってくるリリイを見ていてなんだか&lt;br /&gt;
不思議な気持ちになった。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
怒られても文句を言われても　どこ吹く風。&lt;br /&gt;
おおらかで　細かいことを気にしなくて&lt;br /&gt;
だけどお金にシビアでしたたかで・・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「オイシソね。　ワタシもトリプルにシタヨ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;手渡された今にも倒れそうなアイスをもてあまし気味になめながら&lt;br /&gt;
私はこの娘を助けてあげたいとおもった。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「リリイ　妊娠したって嘘でしょう？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
嬉しそうにアイスをあちこちの方向からなめていたリリイが&lt;br /&gt;
固まった。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「リリイ　伊庭さんはね　嘘がすごく嫌いなんだよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「ウソジャナイヨ。　イバさんのコ。　マチガイない」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「・・・イバさんのコよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「伊庭さんは・・子ども作れないんだよ・・」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
リリイの目が泳ぐ。&lt;br /&gt;
「・・ジャ　オキャクさんのコかも・・」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「リリイ　逃がしてあげるよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「ニガスて？　なんで？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「・・殺されちゃうよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「・・・・・」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「昨日伊庭さんが来たなら　早ければ今晩・・」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「よくワカラナイよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「生きていたい？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「アタリマエヨ　フィリピンにカゾクいるよ　ワタシのおカネ　マテルよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「じゃあ　よく聞いて。私の言うとおりにして？　いい？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;-----------------------------------------------------&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
いつもより長く感じる時間。&lt;br /&gt;
まだ８時、まだ１０時・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
リリイはちゃんと言ったとおりにしただろうか・・&lt;br /&gt;
いつもの調子で「ワカタ」　そう言ったけど&lt;br /&gt;
どこまで真剣なのかがよくわからない。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
どうか　うまくいきますように・・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
きっと今晩ってことはないと思う。&lt;br /&gt;
私のいないときには連れて行かないと思う。&lt;br /&gt;
今までそんなことは一度もなかった。&lt;br /&gt;
きっと明日の朝だ。&lt;br /&gt;
だから　私が店に出ている間に出て行かせて&lt;br /&gt;
部屋にもどったらリリイがいなくなったと伊庭さんに連絡する。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
伊庭さんはきっとあちこち探すだろうけど&lt;br /&gt;
大丈夫　見つからない。&lt;br /&gt;
リリイを匿ってもらう場所は私の古い友達だ。&lt;br /&gt;
伊庭さんには私が裏切ったなんてわからない。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
大丈夫・・大丈夫・・&lt;br /&gt;
そればかり念じているうちに何が大丈夫なのかも&lt;br /&gt;
わからなくなった。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
午前２時　家に戻る。　電気はついていない。&lt;br /&gt;
「よかった・・間に合ったんだ・・」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
玄関をあけたとたん　切ないあえぎ声が聞こえた・・&lt;br /&gt;
私は固まったまま動けなくなった。&lt;br /&gt;
しばらくしてふすまを開けたのは伊庭さんだ。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
リリイ・・どうして。&lt;br /&gt;
私は立っていられないほど震えていた。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
伊庭さんが近づいてくる・・蛇のような目をして。&lt;br /&gt;
逸らしたくてもそれを許さない蛇の目。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「・・アキラ。　フィリピーナは嫌いじゃなかったのか？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「・・・」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「隆一が見てたんだ。　仲良くアイスクリーム食べてたって？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
隆一・・隆一は伊庭さんの店のバーテンだ。&lt;br /&gt;
「ご・・ごめんな・・さ・・」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
いきなり胸倉をつかまれた。　&lt;br /&gt;
「あやまるなっ　最初からあやまるようなことをするなっ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
上気した顔のリリイが顔を覗かせた。&lt;br /&gt;
「ドシタノ？　アッ　アキラちゃんカエテキタ？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
伊庭さんはリリイに向かってことさら優しげに声をかける。&lt;br /&gt;
「じゃあ　車で待ってるから支度ができたらおいで」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
そして私に向き直り言った・・&lt;br /&gt;
「アキラ　今回は許してやる。　次はいくらお前でも&lt;br /&gt;
　牧場送りだ・・・」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
ドアが閉まる音と同時に私はそのままへたり込んだ。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
リリイが心配そうにかけよってくる&lt;br /&gt;
「アキラちゃんドシタノ？　グアイワルイノ？」&lt;br /&gt;
大きな目・・まず目を取られる。角膜・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「リリイ　どうして行かなかったの？」&lt;br /&gt;
それから・・順番に・・腎臓も肺もすい臓も小腸も肝臓も・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「イコウトしたら　イバさんキタヨ。　&lt;br /&gt;
　でも　アキラちゃんのカンチガイヨ。　イバさんオレのコならケッコンするって」&lt;br /&gt;
東南アジアのどこか・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「でもアキラちゃんのイウトオリ　ニンシン　ウソ。　　&lt;br /&gt;
　ワタシ　ちゃんとイッテ　アヤマタよ。　ユルシテクレタ　これからツクレバ&lt;br /&gt;
　イイよって」&lt;br /&gt;
死ぬまでそこから出られない。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
とろけそうなリリイ・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「アシタ　イッショにフィリピン　カエルよ」&lt;br /&gt;
家族がいるっていってたね・・リリイ。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「キュー デショ　でも　ドシテも　モイッカイ　アキラちゃんにアイタカタの&lt;br /&gt;
　イバサンもソウシナサイて」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「そうなんだ・・・」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;「アヤマロとオモタよ　イウトオリシナカッタ　から」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「うん、もういいよ」　&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「・・・アキラちゃん　ナイテル？　ワラテるけど　ナイテルよ　ヘンよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
そういってリリイも笑う。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「アキラちゃん　もうイクよ　イバさん　マテルから」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「・・・リリイ　アイスありがとう。　ごちそうさま」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;「アキラちゃんジャア・・」&lt;br /&gt;
玄関を出ようとしてリリイが振り向く。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「バイバイ　リリイ」&lt;br /&gt;
永遠に・・バイバイ。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「アキラちゃん　ホントはナマエなんてゆうの？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私は背中を向けたまま返事をする。&lt;br /&gt;
「教えないよ。　友達じゃないから・・前もそう言ったでしょう」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「くすくすくす・・アキラちゃんラシね。　バイバイ」&lt;br /&gt;
バタン・・と永遠のドアが閉まる。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
・・ばいばい。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
言葉はいつだって乱暴に　どちらかに分ける。&lt;br /&gt;
途中の気持の動きも・・&lt;br /&gt;
そこにいたる経過も無視して・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
結果だけをつきつける。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
ｙｅｓか　ｎｏか・・&lt;br /&gt;
好きか　嫌いか・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
友達か　友達じゃないか・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
リリイは友達じゃない。&lt;br /&gt;
助けられなかったあの娘は・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
友達じゃない。&lt;br /&gt;
&lt;/font&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>MC 参加作品</dc:subject>

<dc:creator>rudo</dc:creator>
<dc:date>2008-03-09T01:30:35+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://rudo.cocolog-nifty.com/rudo/2008/01/74_f9df.html">
<title>その74　ＭＣばとん♪</title>
<link>http://rudo.cocolog-nifty.com/rudo/2008/01/74_f9df.html</link>
<description>MysteryCircle 《 ルール説明 》 ●見たメンバーは全員やってね。見てない人がいたら、進...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://nightstalker.blog17.fc2.com/&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;font color=&quot;#ff9c6c&quot;&gt;MysteryCircle&lt;/font&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#ff9c6c&quot;&gt;《 ルール説明 》&lt;/font&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#ff9c6c&quot;&gt;●見たメンバーは全員やってね。見てない人がいたら、進んで見せてね。&lt;br /&gt;
●回答編は、自分のブログでやってね。そしてここにトラックバックしてね。&lt;br /&gt;
●これはMCバトンだから、五人の人に回さなくていいよ。回したいならそれはそれで結構だけどね。&lt;br /&gt;
●強制じゃないよ。　・・・・・でも、やんなかったら、僕にとんでもない仇名付けられるかもね。　ぷすすっ♪&lt;br /&gt;
●mixi（他SNS）不可！　但し、ブログで載せたのと同じ文面ならばOKとするよ。&lt;/font&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q1：あなたのHNを教えてねっ！&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
rudo&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q2：あなたの持っているブログ名全てとURL、簡単な紹介をお願いねっ！&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
rudoのはここだけ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q3：MC暦はどれぐらい？　何作品ぐらいが掲載されているのかな？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
ｖｏｌ．25から参加。　３つくらいしか出してない(￣Д￣;;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q4：イチオシは何回貰った？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
そんな・・いつか欲しい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q5：みそ（ぴよ、みじんこも含む）は何回取ったかな？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
まだ・・これから。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q6：僕（night_stalker）に誘われて来た？　それとも、別の人？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
なずなちゃんに紹介してもらった。　でも入れてっていいにくくて内藤さんに迎へに来てもらった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q7：僕（night_stalker）の寸評は、甘い？　辛い？　感想、文句もあったらどうぞ。&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
優しい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q8：MC以外にも、創作の場やコミュニティに所属している？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
絵ならしてる。&lt;br /&gt;
あとは・・ｎｏｖｅｌｗｏｏｄに時々書き捨ててる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q9：MC以外でも、創作作品は書いている方かな？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
最近ときどき書く。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q10：MCのお題は、辛い？　楽勝？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
お題による。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q11：作品の創作は、お題を見て考える？　それとも、イメージした作品にお題を当て嵌める？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
見て考える。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q12：出題から締め切りまでの期間を、「10」としたら、構想と執筆の割り合いは？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
構想　1　残りはだらだらとキーを叩いている。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q13：MC作品を作り上げるのは、正直言って厳しいですかぁ？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
(-_-;ウーン&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q14：今の執筆期間に満足しているかな？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
してる・・と思う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q15：通常MCの間に挟まる企画は、多いと思う？　少ないと思う？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
どうだろう・・でも通常が好き。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q16：執筆に苦労する点はどこですかぁ？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
すべてだけど・・お題がうまく入れられなくてそこだけ浮いちゃう時。&lt;br /&gt;
他の人のお題みて「そっちならなんとかなりそうなんだけどなぁ。交換してくんないかなぁ」とか&lt;br /&gt;
よく思う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q17：ストーリーが一番思い浮かぶ時はどんな時？　どんな場所？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
普通に突然思う。　歩いていて。　人と話していて。　お皿を洗っていても　本を読みながらも&lt;br /&gt;
テレビのニュースをみてとか　買い物しながらとか・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q18：推敲には時間掛けてる？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
出す直前まで　考えているけど別に直すとかするわけでもない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q19：自分の創作作品って、どんな感じだと思う？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
輪郭しかないと思う。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q20：他の人の作品は読んでいる？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
必ず全部ではないけど　読む。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q21：今まで出題した事がある人へ質問。その時に選んだ本の紹介と、選んだ理由を教えてね。&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
好きだから。　&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q22：影響を受けたとか、お気に入りのMC作家さんを教えてね。（何人でも）&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
お気に入りの人。&lt;br /&gt;
李　九龍さん・・もうＭＣは書かないって言った時　愕然とした。&lt;br /&gt;
なずなさん・・ながいつきあい。　影響されたいと思いつつベクトルが逆らしい。&lt;br /&gt;
夏馬さん・・おもしろい♪&lt;br /&gt;
ｍｏｎｉｃａさん・・読みやすい。共感しやすい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q23：自分のMC作品で、自分で気に入っている作品を三つ教えてね。そしてその理由も。&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
自分の作品って・・３つしか書いてないし・・気に入っているというか・・一番つまらないなと思いつつ&lt;br /&gt;
「ａｌｗａｙｓ　Ｉ　ｔｈｉｎｋ　ｏｆ．．．．」が好き。　観音様が出てくるから。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q24；「今日から君も管理者の仲間入りねっ！」って言われたら、どうする？&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
やだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;Q25：今年度の抱負や、今後の目標などを・・・。&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
起承転結のあるものが書けたらなぁ・・と思う。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>mc </dc:subject>

<dc:creator>rudo</dc:creator>
<dc:date>2008-01-10T00:05:20+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://rudo.cocolog-nifty.com/rudo/2007/11/73mc_vol27_alwa_f557.html">
<title>その73　mc vol.27  「always I think of....」</title>
<link>http://rudo.cocolog-nifty.com/rudo/2007/11/73mc_vol27_alwa_f557.html</link>
<description>　第27回 　MysteryCircleに参加させていただきました。 こりずに参加しています(;´▽...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;font　color=&quot;steelblue&quot;&gt;　第27回 　&lt;a href=&quot;http://nightstalker.blog17.fc2.com/&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;font color=&quot;#ff9c6c&quot;&gt;MysteryCircle&lt;/font&gt;&lt;/a&gt;に参加させて&lt;br&gt;いただきました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;こりずに参加しています(;´▽｀A``&lt;br /&gt;
今回の「お題」は　わたくしｒｕｄｏが&lt;br /&gt;
出させていただきました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;自分で出しておいて　自爆・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
今回は自分の出したお題を&lt;br /&gt;
みなさんがどんな風に展開してくれるのか？&lt;br /&gt;
という別の楽しみがあったので&lt;br /&gt;
いつもより((o(*^^*)o))わくわくしました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;その中でrudoが　気になった作品を&lt;br /&gt;
ここで紹介いたします。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;「Desire」 Monica　さん・・&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font style=&quot;font-size:13px; background-color:#e5e5ff&quot;&gt;自分しか愛せない女性の哀しさを感じました。&lt;br /&gt;
居場所がないと感じながら育つと&lt;br /&gt;
なかなか人を愛せないんだろうなぁ・・と。&lt;br /&gt;
まず自分が愛されたいと熱望してしまうから。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;なんてことを思いながらせつなく読みました。&lt;/font&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;「欺いた仮面」　かしのきタール　さん・・・&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font style=&quot;font-size:13px; background-color:#e5e5ff&quot;&gt;こんなん書いちゃってぇ・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;お母さんたちの係わり合いが生々しいです。&lt;br /&gt;
妙子さんが悲しいです。　こういう孤独感は精神にくるので&lt;br /&gt;
こわいです。　絶妙のところで終わっていますが・・&lt;br /&gt;
その後が知りたいと思ってしまうのでした。&lt;/font&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;「Time is ....」　櫻朔夜　さん・・・&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font style=&quot;font-size:13px; background-color:#e5e5ff&quot;&gt;しょっぱなからのめり込み。&lt;br /&gt;
からからと乾いた語りが重いぞ重いぞと感じさせます。&lt;br /&gt;
この主人公が思い残すことなく最後の仕事を終えたことに&lt;br /&gt;
救いを感じてしまいつつ、この主人公の手にかかった１３人の&lt;br /&gt;
被害者の事情までいろいろ想像しちゃったりして&lt;br /&gt;
この書き手さんはそんなこと望んでいないだろうと&lt;br /&gt;
思うのですがついついあれこれ考えちゃう奥の深い話だと思いました。&lt;/font&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;「夜という海」　国見弥一　さん・・・&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font style=&quot;font-size:13px; background-color:#e5e5ff&quot;&gt;言葉のつむぎ方がすてきで&lt;br /&gt;
没頭して読ました・・ラストで「あっ？　なんだ？　あはははははは・・・」&lt;br /&gt;
と笑ってしまいましたが笑いは　はぁ～・・・ためいき・・そして沈黙。&lt;br /&gt;
おかしくて、寂しくて、哀しくて・・・そんな話でした。&lt;/font&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;実は・・・Clown　さんに割り当てられていたお題が&lt;br /&gt;
私は一番気にかかっていたのですが・・残念。&lt;br /&gt;
今回はpassみたいです・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;・・ではrudoの提出分です。&lt;br /&gt;
これを書くにあたり　ずーっとＢＧＭは&lt;br /&gt;
Ｄａｎｉｅｌ　Ｐｏｗｔｅｒ　－　Ｂａｄ　Ｄａｙ　でした。&lt;br /&gt;
歌詞と内容はまったく関係ありません。&lt;br /&gt;
もしよかったら　聞きながら読んでみてください。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;さんざんかけていたので　家の人たちは&lt;br /&gt;
この曲が大嫌いになったようです。&lt;br /&gt;
ちょっとでも　かけると　歯をむいて怒ります(x_x;)&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;こちらから　聞けます。&lt;br /&gt;
↓&lt;br /&gt;
&lt;a href=&quot;http://www.youtube.com/watch?v=oIcFgl6zf3A&quot; target=&quot;_blank &quot;&gt;&lt;font color=&quot;#ff9c6c&quot;&gt;Bad Day&lt;/font&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;
&lt;/font&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#f05b33&quot;&gt;&lt;br /&gt;
◎「きれい、くるくるウズができるね」　で始まり・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#f05b33&quot;&gt;&lt;br /&gt;
◎「ゆらゆらと揺れる炎の世界へと入っていった」　&lt;br /&gt;
　で　おわる・・&lt;/font&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;「　ａｌｗａｙｓ　Ｉ　ｔｈｉｎｋ　ｏｆ　．．．　」　rudo著&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私は　もうどこにも心を寄せたりしない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;img alt=&quot;M0a&quot; title=&quot;M0a&quot; src=&quot;http://rudo.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2007/10/20/m0a.jpg&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
西日がまぶしくてよく見えない。&lt;br /&gt;
テレビの画面に窓の外が映りこむ。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私はシュンに抱かれながら&lt;br /&gt;
テレビを見ていた。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
シュン。見て、きれい。&lt;br /&gt;
くるくるウズができるよ・・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
リキッドタイプのミルクのCM。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
コーヒーに上からミルクを垂らす。&lt;br /&gt;
ミルクの白は&lt;br /&gt;
内側から外へと　渦をまく。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私とシュンのsexは&lt;br /&gt;
ご飯を食べたり&lt;br /&gt;
歯をみがいたり&lt;br /&gt;
本を読んだり&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
そんな風なことと同じ場所にある。&lt;br /&gt;
いつも　平常心のまま始まって&lt;br /&gt;
平常心のまま終わる。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
声も立てず・・吐息ももらさず&lt;br /&gt;
普通におじやべりをしながら&lt;br /&gt;
いつまでも　ただ&lt;br /&gt;
つながっているだけだったりする。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
それは私がなるべく気持ちを平らかに&lt;br /&gt;
しようとしているせいだ。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
不感症なわけではない。&lt;br /&gt;
体はちゃんと反応する。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
だけど触れても触れられても&lt;br /&gt;
膜を通したように遠く&lt;br /&gt;
心にとどかない。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
とどかないようにしている。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「コーヒー飲みたくなっちゃったな。&lt;br /&gt;
　ちょっと飲んでから　続きにしない？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
うん。いいよ。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私は裸のまま　お湯を沸かしに行く。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
シュンはコーヒーメーカーや&lt;br /&gt;
サイフォンで淹れるコーヒーより&lt;br /&gt;
インスタントコーヒーが好きだ。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
ちゃんとしたの淹れようか？&lt;br /&gt;
私　豆を挽くのうまいのよ。&lt;br /&gt;
そういったこともあるけれど&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「そんな洒落た育ちじゃないんだ」&lt;br /&gt;
そう言って　笑う。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
インスタントコーヒーをカップに入れて持っていく。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
シュンはカップを受け取り&lt;br /&gt;
一口飲むと　私を膝にのせ&lt;br /&gt;
ゆっくりと中に入ってくる・・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「あれは・・・しょうゆだよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
しょうゆ？　なにが？&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「ミルクが　きれいに渦をまくのは&lt;br /&gt;
　コーヒーじゃなくて　しょうゆだからなんだ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
あぁ・・さっきの話か・・と納得する。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
シュンはそういう人だ。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
何か話していて&lt;br /&gt;
その時　答えが返ってこなくても&lt;br /&gt;
しばらくして・・&lt;br /&gt;
あるいは　ずいぶんたって・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
もう忘れた頃に&lt;br /&gt;
唐突に返事がかえってきたりする。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「りょうこ。俺・・・働くよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
今だって、働いているじゃない。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「そうじゃなくて、ちゃんとどこか就職してさ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
・・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「もちろん墨も消すよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
・・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「だからさ。　俺たちも　ちゃんとしない？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私のことなんて　何も知らないくせに・・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「必要なことは知ってるさ。&lt;br /&gt;
　りょうこは何を知ってほしいの？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私はシュンのこと好きじゃない。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
そっぽを向いてそう答える。&lt;br /&gt;
シュンは少し傷ついた顔をして&lt;br /&gt;
でもちっとも気にしない風に&lt;br /&gt;
私を抱きしめる。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「嘘だよ。りょうこ。&lt;br /&gt;
　じゃあ　どうしてここにいるんだよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「かんのん」がいるからよ。&lt;br /&gt;
「かんのん」に抱かれていたいからよ。&lt;br /&gt;
最初にそう言ったじゃない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「うん、いいよ。&lt;br /&gt;
　それでもいいよ。りょうこ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
シュンは　今度は上になり&lt;br /&gt;
浅く　深く&lt;br /&gt;
はやく　ゆっくり　動く。&lt;br /&gt;
そして　耳元でいつまでも&lt;br /&gt;
　「りょうこ　りょうこ・・・」　とささやき続ける。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
------------------------------------------------------------&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;「かんのん」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
観音。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
シュンは左肩から肘にかけて精緻に&lt;br /&gt;
彫られた観音を持っている。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「多羅尊観音」(たらそんかんのん)というのだとシュンは言った。&lt;br /&gt;
救済者なのだとも・・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
日本ではあまり知られていなくて&lt;br /&gt;
だから決まった姿はないのだそうだ。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
シュンの観音は　三日月の上に立ち。&lt;br /&gt;
小さな炎を手にしていた。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
三日月はうっすらと黄色く&lt;br /&gt;
お湯に浸かったり&lt;br /&gt;
汗をかいたりすると&lt;br /&gt;
色鮮やかに浮き上がる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
シュンと初めて会ったのは去年の秋祭りだ。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
賑やかな音に誘われて&lt;br /&gt;
覗きにいってはみたけれど&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
家族づれや　子供たちの笑い声は&lt;br /&gt;
かえって私に「誰もいない」という事実をつきつけた。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
あまりの孤独にしゃがみ込んだ目の前に&lt;br /&gt;
シュンが金魚すくいの店を出していた。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
そして「かんのん」を見た。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私は観音に触れてみたいと思い。&lt;br /&gt;
観音の彫られた腕に抱かれたいと願った。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「その観音像の腕で私を抱いてくれませんか？」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私はシュンにそう頼んだのだった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;img alt=&quot;Man02&quot; title=&quot;Man02&quot; src=&quot;http://rudo.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2007/10/20/man02.jpg&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
----------------------------------------------------&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
夢を見ていた。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「かんのん」&lt;br /&gt;
小さな炎を手のした「かんのん」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
炎はくらりと揺れて&lt;br /&gt;
「かんのん」に不思議な陰影をつける。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
そして私に向かって　手をさしのべる。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私はその手にすがろうと&lt;br /&gt;
手を伸ばす・・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
ギュッと握られて目が覚めた。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私の手をとっているのは&lt;br /&gt;
シュンの暖かな手だった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「りょうこ。仕事に行って来る」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
そんな　時間？&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「うん。3時過ぎた」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
シュンは今、二つ先の駅にある神社の&lt;br /&gt;
秋祭りに出店している。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
また・・金魚？&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「いや、たこ焼き。&lt;br /&gt;
　夕飯はたこ焼きにしようぜ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
青ノリとカツオ節はかけないでね。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「何だよ　それ。&lt;br /&gt;
　そんなの　たこ焼きじゃねえよ」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
シュンは苦笑しながらドアを開け&lt;br /&gt;
振り向いて　早口に言う。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「あのさ、さっきの話だけどさ・・&lt;br /&gt;
　ちゃんと考えてみてくれないかな」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私はシュンのことを特に好きなわけじゃないの。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「観音像が気に入っているならこのままで&lt;br /&gt;
　なんとかするよ。ずーっと長袖で通せばいいんだし」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私は誰も好きにならないのよ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
背中を向けたまま答える。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
怒ってよ　シュン。&lt;br /&gt;
怒って嫌いだって言ってよ。&lt;br /&gt;
そう念じる。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
だけどシュンは怒らない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「時間ないから・・行くけど&lt;br /&gt;
　帰ってきたらもう少しちゃんと話そう」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
シュンはそう言ってドアを閉めた。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
-------------------------------------------&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
途方にくれた。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私はもう誰かを大切に想ったり&lt;br /&gt;
誰かを特別な位置においたり&lt;br /&gt;
そういうことをしたくなかった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私が大切だと思う人・・・&lt;br /&gt;
私が失くしたくないと願うもの・・・&lt;br /&gt;
みんな　どこかにいってしまうから。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
まだ学生のころに両親をなくし&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
そのあと世話を引き受けてくれた&lt;br /&gt;
伯母をなくし・・・　&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
結婚して二年もたたずに&lt;br /&gt;
夫をなくし・・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
その時　おなかにいた子も&lt;br /&gt;
流れてしまった時&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
あまりの事に　騙されるのを覚悟で&lt;br /&gt;
占い師に視てもらった事がある&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私の情念は強く。激しく。&lt;br /&gt;
気持ちを傾けると相手を&lt;br /&gt;
呑みこんでしまうのだと言われた。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
嘘だとか本当だとかは&lt;br /&gt;
もう　どうでもよかった。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
こんな悲しみを味わいたくない・・・&lt;br /&gt;
その為だけに私はこの先ずっと&lt;br /&gt;
どこにも　何にも　心を寄せたりしない。&lt;br /&gt;
そう決めた。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
決めたのに・・&lt;br /&gt;
いつのまにかシュンは&lt;br /&gt;
私の大事な人になっていた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
極力考えないようにしているだけで&lt;br /&gt;
ずっとシュンといっしょにいたいと&lt;br /&gt;
思っていたのは私の方かもしれない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
そう認める事は怖かった。&lt;br /&gt;
認めたとたんにまた&lt;br /&gt;
私はシュンを失ってしまうんじゃないかと&lt;br /&gt;
今までがそうだったように・・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
シュンには「かんのん」がついているから&lt;br /&gt;
大丈夫かもしれない・・&lt;br /&gt;
自分の都合のいいように&lt;br /&gt;
そんな愚にもつかない事を思ってみる。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
観音様ってそういうものだよね？&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
苦しむ人の声を聞き&lt;br /&gt;
救ってくれるんじゃなかったっけ？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
帰ってきたら　話してみようかな・・&lt;br /&gt;
私のこと　私の思っていること&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私もシュンが好きだっていうこと。&lt;br /&gt;
シュンに・・シュンとシュンの「かんのん」に。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
そう思うとなんだか&lt;br /&gt;
少し　気持ちが明るくなった。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
どこから　どんな風に話そうかと&lt;br /&gt;
考えているうちにもう9時だ。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
9時にはお祭りが終わる。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
10時にはかた付けも済んで&lt;br /&gt;
みんなでちょっと　一杯飲んで・・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
たいてい　11時には　&lt;br /&gt;
「りょうこ。たこやき」だったり&lt;br /&gt;
「りょうこ。　金魚」だったり&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「りょうこ。やきそば」だったり・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
そんな風に言いながら帰ってくる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
今日はたこ焼きだって言ってたから・・&lt;br /&gt;
たこ焼きだけじゃさみしいから&lt;br /&gt;
サラダでも作っとこうかな。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
たこ焼きは　たこ焼きだけかなぁ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;　&lt;br /&gt;
だけどシュンは12時を過ぎても帰ってこなかった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
--------------------------------------------------&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
お祭りの後のささいな喧嘩だった。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
小さな冗談が　罵り合いに変わり&lt;br /&gt;
怒鳴りあいになり・・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
手が出て・・・・&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
周りを巻き込んだ小競り合いになり&lt;br /&gt;
その真ん中で　シュンは刺された。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
血が流れ出るのに時間がかかり&lt;br /&gt;
倒れるまでに時間がかかり&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
まわりが気づいた時は&lt;br /&gt;
手遅れになっていた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
白い布に包まれた　シュン。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
呆然とする私の横には&lt;br /&gt;
警官がいて　あれこれと&lt;br /&gt;
シュンのことを聞いてくる。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私は何一つまともに答えられない。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私はシュンの本名さえ知らなかった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私が大切だと思う人・・・&lt;br /&gt;
私が失くしたくないと願うもの・・・&lt;br /&gt;
みんな　どこかにいってしまうから&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
「もうどこにも心を寄せたりしない」&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
そう決めたのに・・&lt;br /&gt;
私は何を・・・&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私の隠していた想いがシュンに向かい&lt;br /&gt;
シュンがゆらゆらと揺れる炎の中に&lt;br /&gt;
呑み込まれるのが見えた気がした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
もう私には流す涙も残っていない。&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;&lt;br /&gt;
私はただひたすらに&lt;br /&gt;
シュンの腕の「かんのん」を&lt;br /&gt;
撫でさする。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/font&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>MC 参加作品</dc:subject>

<dc:creator>rudo</dc:creator>
<dc:date>2007-11-07T17:57:00+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://rudo.cocolog-nifty.com/rudo/2007/09/7226_4370.html">
<title>その72　ｍｃ　ｖｏｌ．26　「　いらない子ども。。」</title>
<link>http://rudo.cocolog-nifty.com/rudo/2007/09/7226_4370.html</link>
<description>　第26回 　MysteryCircleに参加させていただきました。 参加は二度目ですが・・・ ここ...</description>
<content:encoded>&lt;font　color=&quot;steelblue&quot;&gt;　第26回 　&lt;a href=&quot;http://nightstalker.blog17.fc2.com/&quot;&gt;&lt;font color=&quot;#ff9c6c&quot;&gt;MysteryCircle&lt;/font&gt;&lt;/a&gt;に参加させて&lt;br&gt;いただきました。
&lt;br&gt;
&lt;br&gt;参加は二度目ですが・・・
&lt;br&gt;ここ　ホント　なんかちょっと　レベル高い気がします・・
&lt;br&gt;(2度目にしてついていけない感じ・・)
&lt;br&gt;
&lt;br&gt;今回は参加者も多く　面白い話がたくさんあったので
&lt;br&gt;良かったら読みに行って見てください。
&lt;br&gt;
&lt;br&gt;その中でrudoが　気に入ったのをこっそり
&lt;br&gt;ここで紹介いたします。
&lt;br&gt;
&lt;br&gt;評する・・わけじゃないですよ　そんなえらそうなことはできません。
&lt;br&gt;単に　これが好きだという　好みです♪
&lt;br&gt;
&lt;br&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;「I&#39;m The Book」　松永　夏馬　さん・・&lt;/font&gt;
&lt;br&gt;
&lt;br&gt;　斬新なアイディア。
&lt;br&gt;
&lt;br&gt;　楽しい展開。
&lt;br&gt;　　
　&lt;br&gt;キュートな登場人物(?)　BOOKさん。
&lt;br&gt;
&lt;br&gt;　終わり方も軽く楽しく・・
　&lt;br&gt;この二人のその後が是非知りたいと思いました。
&lt;br&gt;
　
&lt;br&gt;もうひとつ。。

&lt;br&gt;&lt;font color=&quot;green&quot;&gt;「非常識」　おりえさん・・・&lt;/font&gt;

&lt;br&gt;　単純に　素直に　おもしろかったです。

　&lt;br&gt;笑った。　幸せ。
&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
&lt;br&gt;では・・ちょっとこのサークルでやっていくのは
&lt;br&gt;無理があるんじゃないか？　と思う。
&lt;br&gt;
&lt;br&gt;今回の提出分です。&lt;/font&gt;

&lt;br&gt;&lt;font color=&quot;#f05b33&quot;&gt;
&lt;br&gt;◎「また、大変な騒ぎになりそうね」　で始まり・・
&lt;br&gt;
&lt;br&gt;◎「私がいるために、笑いたい時にも笑えないなんて言われるといやだからね」　
　&lt;br&gt;で　おわる・・&lt;/font&gt;
&lt;br&gt;
&lt;br&gt;&lt;font color=&quot;#665555&quot;&gt;「　いらない子ども。。　」　rudo著
&lt;br&gt;&lt;br&gt;
　&lt;br&gt;ぐったりした　小さなからだ。 
　&lt;br&gt;もうすぐ3つになる　私の子ども。 
&lt;br&gt;
&lt;br&gt;　不自然に捩れた腕。 
&lt;br&gt;
&lt;br&gt;　「また、大変な騒ぎになりそうだな・・」 
　&lt;br&gt;・・・と麻里さんはボンヤリと思う。 
&lt;br&gt;
&lt;br&gt;　散乱したオモチャの上で 
　&lt;br&gt;つっぷして動かない　その柔らかな頬に 
&lt;br&gt;
　&lt;br&gt;涙のあとが　白い。 
　&lt;br&gt;口の周りに　鮮やかな赤。 
&lt;br&gt;
　&lt;br&gt;鼻血かな・・ 
&lt;br&gt;　口を切ったのかな・